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C&K「KARADANONAKADAKARADA」について

現在、敢行中の全国ホールツアー『日本全国CK地元化計画 地元です。地元じゃなくても、地元ですツアー2021 劇団ひとりぼっち~僕は独りじゃない~ 改』のツアーのステージでは “(人は)ひとりだけどひとりじゃない”というメッセージを、人間の身体の内部(臓器)に置き換え、それぞれの臓器が働き、連動する事によって、身体が正常に、健康に動いているというエンターテイメントを繰り広げている。
今作「KARADANONAKADAKARADA」は、そのライブの内容を考えている頃に並行して発想していたもので、この楽曲1曲に、そのステージコンセプトを凝縮したツアーのテーマソングともいえよう楽曲となっている。

 

  • Q.曲が生まれたきっかけを教えてください。

    発想の源は2018年CLIEVYの両足踵骨骨折の経験

    更に遡ること、実はこのテーマは、2018年、10周年を記念した初の横浜アリーナ公演の前に、CLIEVYが両足踵骨を骨折した時から始まっていた。 

    「それはもう骨折した時から始まっていて、本当に身体が、当たり前に健康じゃないと、ご飯を食べたり、いろんなことに感動したりが普通に出来ないなんて、こんな感じる事はなかったんです。」(CLIEVY) 

    この経験から身体の仕組みを痛感し、かつ、自身の身動きが不自由な時でも、一ヶ月後に迫ったライブを開催するために様々なスタッフそれぞれが連動する事によってステージが作り上げれていく様が、シンクロしたのも大きなきっかけのひとつとなっているとの事。 そして、2021年、世界中が特に身体を意識している時代が続いているこのタイミングに、この楽曲を伝えたいという思いからリリースに至ったとの事。

     
    • Q.今回の楽曲制作について詳しく教えてください。

      音楽としての楽しさや遊びがある中に、シリアスなメッセージを込めて、世の中に伝えたい

      「この楽曲について大事にした事は、音楽としての楽しさや遊びがある中に、シリアスなメッセージを込めて、世の中に作品として出せたらいいなと思いました。リリックを知らない人にはサウンドから楽しんでもらえばいいし、でもリリックを紐といて行くと、こうやって自分の身体の中も動いているんだな、ってわかってもらえたらと。あとちょっとだけ、受験勉強にも役立てばと。」(CLIEVY)

     

    サウンドプロデューサーにmabanua氏を迎え制作

    サビのリリックの〈肝臓レバー 胃はストマック〉という部分は最初からあったアイデアで、そこから楽曲を制作。
    その後、サウンドプロデューサーにmabanua氏を迎え本格的にレコーディングがスタート。
    サウンドから入っても、リリックから入っても楽しめる楽曲を目指したとの事。
    サウンドについて、今回C&Kの作品に初めて参加したmabanua氏曰く、聴く人によってはディスコビートに聴こえるけど、聴く人によっては、“ちょっとアフリカンビートっぽい感じもあるね”、と感じる様な塩梅に調整したとの事。その絶妙なバランスがC&K史上、最もGROOVYでFUNKYなダンスナンバーを誕生させた。

     

    • Q.リリックについて / 臓器というテーマについて、詳しく教えてください。

      英語と日本語を混ぜる聴覚から発想した感覚的アイデア

      リリックのテーマが臓器に辿り着いたきっかけは、〈臓器=ORGANS〉という英語が単純にかっこいいと思ったのと同時に、〈臓器=ゾウキ〉という日本語が“Like it”の様なFUNKとかSOULにある響きに聴こえ、いろいろな臓器の英単語を調べていくうちに英語と日本語を混ぜるというアイデアに到達したという。

      「最初はBODYにしようとも思って、骨とか血液とかもいろいろ調べていたんですけど、そうなると10分以上かかるなってなって。皮膚は入れられたものの、血液をいれなかったのは完全に尺の関係です。(笑)」(CLIEVY)

       

    • Q.ボーカルについて、意識したことを教えてください。

      歌詞を詰め込むことによってグルーブが壊れない様に、むしろグルーブしていくように作り込む

      「歌詞をどれだけ上手い具合に入れられるか、それしかなかったです。」(CLIEVY)

      「歌詞を詰め込むことによってグルーブが壊れない様に、むしろグルーブしていくように作り込むのが、レコーディングでは大変でした。ハネるところが多くて、しかもCLIEVYと同じハネ方をする為に、うまい具合に自分の身体の中に入れないといけないのが大変で。でも入ってみると、歌いたくなる感じはありますよね。特にAメロのところは、歌いたくなる、真似したくなるって感じが凄くあると思います。」(KEEN)

       

    • Q.今回の楽曲に紐づくルーツミュージックや、ダンスについて、詳しく教えてください。

      ダサって思われがちな振りをかっこよく出来るっていうのが僕らのポリシー

      ふたりが聴いてきた様々な音楽ジャンルがミックスして構成されるC&Kの楽曲。この曲に紐づくルーツミュージックを聞いてみた。

       「どちらかというとダンスです。ラストの〈臓、臓、臓器、日々感謝〉という部分で、Zapp*みたいな踊りをしたくて。Zappのメンバー全員が同じダンスで袖から登場する様な感じをやりたくて。」(CLIEVY)

      C&Kのエンターテイメントの中にダンスという要素があるが、ツアーのステージで既にこの楽曲でも新たなダンスが繰り広げられている。ここで改めてC&Kにとってダンスとは何かを聞いてみた。

      「歌いながら踊れるのが先ずは第一前提。今のパキパキのダンスの感じとはちょっと違って、歌だけでは伝わらない気持ちをダンスに乗せる、それが僕たちの感じている黒人の人たちの音楽の素晴らしいところ。」(CLIEVY)

      「そして真似しようとしたらやっぱり難しいという。ダサって思われがちな振りをかっこよく出来るっていうのが僕らのポリシーでもあるしね。やるのは簡単だけど、かっこよく踊るのは難しいってダンスを意識してます。」(KEEN)

       

    • Q.リスナーにどのように聴いてもらいたいですか?

      「これをきっかけに身体に目を向けてほしいです。そしてこの曲を覚えたら臓器全部英語で言えるぞ!と思って聴いてほしい。」(CLIEVY)

      「臓器をかっこよく聞こえるように歌ってみました。ゴーブラダー(胆嚢)って響き凄くかっこいいです!」(KEEN)


    *Zapp (Zapp&Roger) ・・・1980年代のファンクシーンで絶大な人気を誇ったバンド。ダンスナンバーからメロウなバラードまで幅広く、黒人音楽を独自に昇華させたスタイルは、今もなお後続に影響を与え続けている。(Apple Musicより引用。)